mentalhusbandのブログ

地獄の生活日記

死を願う時

数年前に僕は自殺をした。結局死ねなかった。

雨の降る冬、あの日も妻から猛烈に責められた。お前がいるなら、死んだほうがマシだと罵られ、妻は家を出て行った。正直追い詰められた。本当に僕のせいで彼女が死を覚悟したと思った。そんな事はあってはならないと思った。自分が死ぬ事で妻が救われるのではと本当に思った。妻が家に帰って来たが、何も収まらなかった。自分が死ぬしかないと思った。その時の夜、車で家を出た。森に行き、酒をしこたま飲んで、手首を切った。雨と寒さで体が震えていたせいか、何も感じなかった。しばらく雨の降る夜空を見ていた。スーッと吸い込まれるような感覚だった。そのまま貧血と凍死で死ねると思った。しばらくして自分が死んでいないことに気づいた。子供達に会いたくなった。その瞬間死ねないと思った。動かない体を引きずって森の中を這いずった。何時間経ったのだろうか?何度も藪に転げ落ち体中を切っていた。車について救急車を呼んだ。気がつくと救急車の中で、もう大丈夫だっと誰かが声をかけていた。涙が溢れた。

翌日病院に妻が来た。妻は泣きじゃくり僕に謝った。初めて謝ってくれた瞬間だった。

数日後、妻に言われた。お前が自殺をしたせいで、私は苦しめられた。お前のせいだと。森で見た雨の夜空を思い出していた。

死ぬことも許されない、地獄は終わらないと。